読書

読んだ本の感想等です。

『WEB2.0への道』 - Impress Mook

2006.05.16 火 14:45

このムック本『WEB2.0への道』は、最近休刊した月刊誌『インターネットマガジン(Internet Magazine)』の中から、Web2.0関連の特集記事のみを抜き出して、改めてまとめたものです。
なにげに凄いボリュームです。
ウェブ進化論』や『Web2.0 BOOK』などなど、Web2.0関連の書籍が非常に話題になっていますが、この本は「Web2.0」と呼ばれる流れを、非常に広範囲に渡ってカバーしてくれています。

中身はフルカラーで、図やスクリーンショットなども満載。非常にわかり易い内容です。
「検索ビジネス」「RSS」「ブログ」「ポッドキャスティング」「ロングテール」等など、各テーマに合わせてそれぞれの著名な専門家が記事を書いているので、読んでいて楽しいし勉強になります。

しかも、Web2.0の提唱者ティム・オライリー、WWWの発明者ティム・バーナーズ・リー、Six Apartの共同創業者にしてMovable Typeの開発者トロット夫妻など、超有名な業界人のインタビューも満載。

とにかくコストパフォーマンスの高い一冊でした。
結構重いので、読んでいる間ずっと鞄の中に入れて持ち歩いていたら、ちょっと腕力がついたような気がします(笑)。

カテゴリー : 読書
コメント (0) | トラックバック (2)

『ウェブ進化論』 - 梅田望夫

2006.05.08 月 12:22

数ヶ月前から話題になっているベストセラー『ウェブ進化論』です。

噂になっているだけあって、「Web2.0」「ロングテール」等の旬のキーワードについて、非常にわかりやすく解説してくれています。
昨今のインターネット業界について、技術的な部分を広く浅くカバーしつつ、インターネット上の「社会現象」や「傾向」のようなものを、非常にうまく捉えた本だなぁという印象。
「GoogleやAmazonの凄さ」も、非常に的確に表現していると思います。

全く技術的な知識のない人には少々敷居が高い単語やキーワードが多いかもしれませんが、「今、ネットでどういうことが起きているのか」を理解するための入門書としては、非常に良いのではないでしょうか。

個人的に、何だかぞくっと来たのが、

「世界政府っていうものが仮にあるとして、そこで開発しなければならないはずのシステムは全部グーグルで作ろう。それがグーグル開発陣のミッションなんだよね」
グーグルに勤める友人は私にこう言った。

という一節。

なんというか、Googleという企業の持つ勢いと実力、そしてある種の無邪気さのようなものを凄く感じました。

カテゴリー : 読書
コメント (0) | トラックバック (1)

『グーグル Google 既存のビジネスを破壊する』 - 佐々木俊尚

2006.04.27 木 13:15

この本は、凄く良いですね。一気に読了しました。

どんな形であれ、インターネットを利用してビジネスをしていく上で、SEO(検索エンジン最適化)というものは、非常に重要なウェイトを占めるようになりました。

検索エンジンの検索結果で上位に表示されれば、自分のサイトへのアクセスが増えて、結果的に売上が増える。
逆に、今まで上位に表示されていたのに、何らかの要因で一気に検索結果の順位が急落してしまえば、自分のサイトへのアクセスは激減し、結果的に売上も激減する。

つまり、インターネットという世界は、検索エンジンを提供している一部の企業によって、支配されていると言っても良いでしょう。

そんなインターネット上の支配者である、Google(グーグル)。
日本での検索エンジンのシェアはYahoo!の方が上ですが、そのYahoo!が本格的にロボット検索導入に向けて動かざるを得なかったのも、やはりGoogleの影響力によるところが非常に大きいでしょう。

Googleは、そのインターネット上での圧倒的な支配力を元に、AdWords(アドワーズ)・AdSense(アドセンス)という、今までにない新しい広告の仕組みで、凄まじい売上を上げています。
その資金力を元に、どんどんスタートされるGoogleの新サービス。
Google News、Google Maps、Gmail、Google Analytics、Google Base、Google Calendar……。
これらインターネット上で利用できる凄まじく便利なサービスを無料で提供することによって、Googleはさらに強い支配力を持つと同時に、今までの既存の企業のビジネスを、ことごとく破壊してきています。

Googleが、何を考え、これからどこへ向かおうとしているのか。
その先には、どんな世界が見えるのか。
Googleというとんでもない企業の、何がとんでもないのか。
そしてGoogleの明暗双方を、インターネットに馴染みの薄い読者にもできるだけ理解できるように解説した良書でした。

天と地以上にレベルが違うとは言え、同じ技術者としての立場から見たGoogleの躍進には、小気味良いものがあります。
7~8年前、初めてGoogleのトップページを見た時のそのシンプルさに対する驚きと、今までの検索エンジンとは比べ物にならない検索精度の高さに覚えた感動は、今でも忘れられません。

ここ最近のWeb2.0と呼ばれる時代の流れの中で、その革命の代表者としてGoogleを単純に礼賛するのは簡単ですが、それだけでは済まされない、「支配者」だからこそ浮き上がる、数々の暗部。
「Google八分」「AdSense狩り」……。
その部分にもきっちり焦点を当てている、素晴しい本です。

Googleがもたらした、AdWords・AdSenseという仕組みの真の意味での凄さについても、腑に落ちる形で理解できると思います。
個人でサイトを立ち上げて、AdSenseで収入を得ている人、得ようとしている人には、自分のやっていることが、どのようなビジネスなのか、ということを再認識するためにも一度読んでもらいたい本だな、と思いました。

カテゴリー : アフィリエイト/AdSense(アドセンス) | 読書
コメント (0) | トラックバック (2)

『知らずに差をつける!絶対成功する営業術』 - 渡瀬謙

2005.10.28 金 18:27

私はこの会社を始めるまで、ずっとシステム開発関連の仕事をしてきました。

ほとんど毎日毎日パソコンに向かって黙々と作業の連続。
あるいは、企画担当と延々打ち合わせ。

それが仕事のほぼ全てでした。
ですので、営業経験というものがほとんどありません。

この会社を始めて以来、慣れない営業もやらざるを得なくなって、ちょっとずつ数をこなすうちに、段々慣れてきました。
とは言え、やっぱり我ながら、ぎこちない営業だなぁと後で振り返ってヘコんでばかりです。

そんな中、友人の渡瀬謙さんが営業のノウハウ本を出版されたと聞いて、即飛びつきました。

知らずに差をつける!絶対成功する営業術 [Amazon.co.jp]

渡瀬さんの文章は、非常にキレがあってかっこいいです。
物事をズバっと切るタイプ。

そんな切れ味鋭い文体と視点で、営業の何たるかを語ってくれます。

営業以前の、『社会人としての常識』的なことから、ちょっとした発想の転換で結果を出す、目から鱗のテクニックまで。
ご自身の経験されたエピソードをふんだんに盛り込んで紹介されています。

営業に関するノウハウが学べるだけでなく、単純に読み物としても楽しめました。

自分を最大限に売り込む交渉力
大事ですねぇ。

カテゴリー : 読書
コメント (0) | トラックバック (0)