危険! Windows Update ちゃんとやってますか?
※このエントリーは、メールマガジン「スッキリ解説!パソコン・インターネット」のバックナンバーを編集したものです。
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「スッキリ解説!パソコン・インターネット」発行者の あべ です。
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「スッキリ解説!パソコン・インターネット」では、元SEで、現在はインターネット関連に特化したITコンサルタントをやっている私 あべ が、パソコン・インターネット関連のニュースや豆知識を初心者にもわかりやすく解説していきます。
もしあなたが初心者ではなく、中級者~上級者だとしても、楽しめる、あるいはためになる情報を発信できたらいいな、と考えています。
よろしくお願いします!
さて、今回は軽~くセキュリティ関連のお話をしてみようかと思います。
今回のお話はWindows(ウィンドウズ)の98以降を利用されている方向けになります。
それ以外のOSを利用されている方は、ごめんなさい。
できるだけ利用環境を問わず、誰にも役に立つ情報を提供したいと思っていますが今回は大目に見て下さい(^^;
あなたのパソコンのセキュリティ、大丈夫ですか?
「パソコンのセキュリティ」なんて聞くと、専門的な知識が必要そうで、何をすればさっぱりわからない、という方も多いかもしれません。
でも、ちょっとしたことに気をつけるだけで、何もしないのに比べれば、遥かに様々な脅威から、あなたのパソコンを守ることができます。
「脅威」と言われてもピンと来なくて「うちは大丈夫だよ」なんて思っているあなた!
一番危険です。
「パソコンがインターネットに繋がっている」ということは、そのまま「パソコンが世界中の悪意に身を晒している」のと同義です。
何がそんなに危険なの?
システムの開発者達はよく「穴のない完全なシステムを作ることは不可能だ」なんてことを言います。
「開発者がそんなことを言うなんて!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは事実なんです。
私も何年も技術者として仕事をしてきて、それを何度も痛感しました。
何故、完全なシステムは作れないのか。
「無茶な仕様が云々」「強引な納期が云々」「開発人員不足が云々」
もしかしたら、こんな感じの理由を挙げる開発者も多いかもしれません。
もちろん、こういった業界の風潮も原因ではあるのですが、もっと根本的な原因があります。
技術の進歩がめざましい現在、開発した段階では完璧な(ように見える)システムであっても、わずかな期間で新たな技術が生まれてきて、今まで穴じゃなかったものでも穴になってしまうのです。
わかりやすく例え話をしてみましょう。
最近「指紋認証」というものが徐々に普及していますよね。
TVドラマにでも出てきそうな、厳重な管理システムのようなものだけじゃなく携帯電話なんかにも利用されてきています。
これは、個人を判別する手段として「指紋認証」という技術がほぼ完璧(なように見える)だからなのでしょう。
しかし、技術がさらに進歩して「人間の指紋を好きなように変える」なんていう機械が作り出され、もしも将来、一般に普及したら……。
「指紋認証」は穴だらけのシステムになっちゃいますよね。
何が言いたいかおわかりでしょうか?
そうです。
上記の例と同じように、あなたのWindows(ウィンドウズ)も、やっぱり穴だらけなんです。
開発段階ではそれなりに厳重なセキュリティだったとしても、数ヶ月も経てば、どんどん穴が発見されていきます。
そして、日々そういった穴を悪用したウィルスやワームが、インターネットを介して世界中にばらまかれています。
※ウィルスとは?
※ワームとは?
開いている穴は塞ぎましょう
こういった、システムの穴を後から塞ぐことを「パッチを当てる」と言います。
衣服に穴が開いたときに継ぎ布をしたりする「パッチ」と同じですね。
「パッチワーク」なんていう言葉もありますよね。
Windows(ウィンドウズ)の場合、新たに発見された穴に当てるパッチは、定期的にマイクロソフトから提供されています。
この仕組みを「Windows Update(ウィンドウズ・アップデート)」と言います。
ディスプレイ左下の「スタート」メニューをクリックしてみてください。
表示されたメニュー一覧の中に「Windows Update」があるはずです。
※ない場合はさらに「すべてのプログラム」を開いてみてください。
その「Windows Update」をクリックすると、IE(インターネットエクスプローラー)が立ち上がって、Windows Update(ウィンドウズ・アップデート)のサイトに自動的にアクセスします。
※もうひとつの手段として、IE(インターネットエクスプローラー)を先に起動してメニューの「ツール」→「Windows Update」 をクリックするという方法もあります。
後は画面の指示に従って進めていけば、自動的にあなたのパソコンに足りないパッチ(更新プログラム)を探し出してくれます。
後は「更新プログラムのインストール」を行なえば、あなたのパソコンは(何もしないよりは)少し安全になります。
自動更新の設定
基本的に「Windows Update(ウィンドウズ・アップデート)」は、「月例更新」という形で月に一回、マイクロソフトから新しい修正プログラムが配布される形を取っています。
ですから、きちんと毎月「Windows Update(ウィンドウズ・アップデート)」を行なう必要があるのですが、月に一度という比較的長いスパンになると、結構忘れてしまいがちですよね。
そんなあなたのために「Windows Update(ウィンドウズ・アップデート)」では自動更新が設定できるようになっています。
「スタート」メニューから「コントロールパネル」を開いてください。
もし「自動更新」という項目があれば、それをダブルクリックで開きましょう。
Windows XPをお使いで「自動更新」が見当たらない場合、「セキュリティセンター」というカテゴリの中にあるはずです。
後は「自動」を選択して「OK」をクリックすれば完了です。
きちんと「Windows Update(ウィンドウズ・アップデート)」を行なうことは、あなたのパソコンを守るために「最低限必要」なことであって、「これさえやっておけば大丈夫!」というものでは決してありません。
ですが基本はとっても大事です。
忘れないように「Windows Update(ウィンドウズ・アップデート)」はしっかり定期的に行なって下さいね!
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