ウィルス
今では単に「ウィルス」という言葉だけでも普通に通じることの方が多いですが、ここで取り上げるのはもちろん、自然界の病原体であるウィルスではなく、一般的に「コンピュータウィルス」等と呼ばれるものの方です。
パソコンを使っている人なら「ウィルスはパソコンに不具合を起こす、恐ろしいもの」という共通の認識はあるかと思いますが、実際にウィルスとは、どういうものなんでしょうか。
まず第一に、そもそも「コンピュータウィルス」と名付けられたのは、その挙動が自然界のウィルスと酷似しているためです。
とは言え、私はそちら方面の知識があんまりないもので、自然界のウィルスがどういう挙動をするのかはよく知らないのですが、
- 宿主に感染する
- 宿主の体内で潜伏する
- 発病
という流れだそうです。
この流れは、そのままコンピュータウィルスにも当てはまりますが、2番の「潜伏」を抜かして、感染⇒即発病というウィルスの方が最近では主流かと思います。
感染
皆さんもよくご存知の通り、ウィルスに感染する経路は、メールの添付ファイルがほとんどです。
ウィルスには、自身で増殖・複製する機能はありませんので、メール添付形式のウィルスは、添付ファイルを開くことさえしなければ感染は防げます。
(※自身で増殖・複製する機能を持つものは「ワーム」と呼ばれ、ウィルスとは区別されていますが、最近ではあまり区別されずにどちらも「ウィルス」と呼ばれることも多くなっています)
(⇒ワームとは)
ただし、HTMLメールに仕込まれたウィルスに関しては、その限りではありません。
HTMLメールの場合は、本文中にスクリプトやコードを仕込むことが可能ですので、メールを閲覧しただけでウィルスに感染する可能性があります。
また、同様の理由で、Webサイト(ホームページ)上にウィルスを仕込まれている場合、そのページを閲覧しただけで感染する恐れがあります。
インターネットが普及する以前は、フロッピーディスクなどが、感染媒体の主流でした。
潜伏
潜伏のステップを持つウィルスには、半ばジョーク的なものが比較的多いです(感染すると迷惑なことに変わりはありませんが)。
例えば、感染した後、12月25日まで潜伏し、時が来たら突然ディスプレイいっぱいに「Merry Christmas」などと表示されるようなものなどがそうですね。
潜伏するウィルスは、感染してもしばらく気づけないことが多いのが厄介です。
ただ、即発病型のウィルスでも、意外と感染しても気づけないものです。怖いです。
発病
発病後にどうなるのか。
簡単には挙げられないほど多種多様です。
先ほど例示したようなジョーク的なものから、メールソフトのアドレス帳に載っている宛先に勝手にメールを送信するもの、システムの重要なファイルを書き換えて起動できなくするもの等など……。
ウィルスに感染すると、被害を蒙るのは自分(のパソコン)だけではありません。
特に、自己感染の可能なワームに感染した場合は、非常に厄介です。
他にも、ウィルス的な感染の経路を辿るスパイウェアなどもあり、情報の漏洩やフィッシング詐欺などに繋がる可能性も大です。
WindowsUpdateはきちんと行なう、アンチウィルスソフトを入れる等、せめて最低限のウィルス対策はしておくようにしましょう。
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