善意や信憑性だけでは判断できません
※このエントリーは、メールマガジン「スッキリ解説!パソコン・インターネット」のバックナンバーを編集したものです。
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前回お知らせしました、「Movable Type 攻略講習会」。
Movable Typeの開発元である、シックス・アパートさんの公式サイトで、告知して頂いています。
⇒ 【大阪開催】「Movable Type攻略講習会 - 初級カスタマイズ編」のご案内
嬉しいですね~。
まだ残席がありますので、興味のある方はお気軽にどうぞ!
⇒ Movable Type 攻略講習会 - 初級カスタマイズ編
Movable Type をカスタマイズするための基礎を、みっちりレクチャーさせて頂きます!
※「Movable Type(MT)って何?」という方は、
⇒ MTってご存知ですか?
さて、前回は「チェーンメール」についてスッキリ解説させて頂きました。
詳しい内容は、バックナンバーをご確認下さいね。
⇒ 新種のウィルスに注意!?
自分は善意のつもりでメールを転送しても、その結果として、多くの人が何らかの被害を被る可能性があるわけです。
「これをあなたの知り合いに転送してあげてください!」
「これをできるだけ多くの人に伝えてあげてください!」
といった内容のメールを受け取って、どうしてもそのメールを転送した方が良いような気がしたときは、そのメールの信憑性をしっかりと確認しましょう。
というようなことを書きましたが、善意や信憑性だけではなく「結果としてどうなるか」をしっかり考えなければいけないな、と改めて思わされる一件がありました。
というか、現在進行形で起こっています。
mixiのチェーン日記
その一件の主な舞台は、つい最近上場したことで話題になった、mixi(ミクシィ)です。
※「mixi(ミクシィ)って何?」という方は、
⇒ SNSで人脈を広げよう!
mixiユーザーの日本人のカメラマンの方が、今月の頭に、ロサンゼルスで行方不明になったのが大本のきっかけです。
※この行方不明事件は実際にニュースでも報道されています。
未だ発見されていないそうです。
無事に発見されることを心より願っています。
行方不明になった方のご家族が、ご本人のmixiのIDとパスワードがわかったのでログインし、mixi内でご本人の消息に関する情報提供を募る書き込みを、mixiの日記にて行なったのが始まりだったようです。
その日記を見た他のユーザー達が、自分の日記上でも同様の書き込みをし、それを見た他のユーザー達がさらに、自分の日記上でも情報提供を募る、という連鎖があっという間に広まりました。
それらの日記には、
「この日記を読んだ人は、できるだけ多くの人に知らせるために、あなたの日記にも同じ内容を書いてください。ご協力をお願いします!」
というような文面が掲載され、場合によっては、情報提供用として、そのご家族の携帯電話番号も載せられているケースもありました。
この行方不明事件自体が、実際にニュースや新聞、ネット上の大手ニュースサイト等でも報道された事件であるため、信憑性の面では問題なかったことも、このチェーン日記の伝播を加速させていた気がします。
実際、僕の周囲にもこの日記を掲載していた人が沢山いらっしゃいました。
これらの方々のほぼ全員が、善意の上に、自分の日記で呼びかけられたと思います。
しかし結果として、あまりにも広がりすぎたために、下記のような事態に陥ってしまったようです。
⇒ mixiでまたチェーン日記 善意が混乱招く
この結果、写真家の日記のコメント欄は応援メッセージで満杯になり、新たな情報提供ができない状態に。
混乱を収拾するためか、mixiユーザー全体に公開されていた日記は「友人のみに公開」に制限された。
携帯電話番号も広まってしまったため「関係ない人から家族に電話が殺到し、困っている」と、家族と連絡を取ったというmixiユーザーは伝えている。
善意の上での行為で、信憑性がある内容だとしても、やはりチェーンメールやチェーン日記は、結果として混乱を招く、という実例になってしまいました。
何とも言えない状態です……。
チェーンを防ぐ呼びかけ自体がチェーン化
さらに続きます。
上記の記事でも紹介されている「チェーン日記を憂うコミュニティー」。
実はこちら側の呼びかけ自体もまた、チェーン化しかねない雰囲気です。
「不用意にチェーン日記を広めないで!」
という呼びかけ自体が、また多くの人の善意によって急速に伝播してしまい、チェーン日記になってしまう可能性があるわけです。
もしも実際にそうなってしまったら、これほど皮肉なことはありません。
前回も書きましたが、
「これをあなたの知り合いに転送してあげてください!」
「これをできるだけ多くの人に伝えてあげてください!」
というような文面を見て、「今すぐみんなに教えてあげないと!」と思ったら、一度思いとどまって、冷静に、ゆっくり考えてみてくださいね。
ちなみにmixiでは、数ヶ月前にも「mixi内でウィルスが広まっている」という嘘の情報がチェーン化したことがあります。
mixiのシステムの性格上、知人同士が繋がりやすいコミュニティですので、こういった情報の信頼性も増して、チェーンが広がりやすい気がします。
くれぐれも、注意してくださいね!
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