SEOって何?

2005.11.28 月 16:20

※このエントリーは、メールマガジン「スッキリ解説!パソコン・インターネット」のバックナンバーを編集したものです。

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さて、今回のテーマは前回に引き続き「検索エンジン」です。

前回は、検索エンジンについての基本的なことをご説明しました。
詳しい内容は、バックナンバーをご確認下さいね。
どの検索エンジンを使っていますか?

前回の内容を簡単にまとめると、

  • 検索エンジンには人間が手動でデータを管理する「ディレクトリ型」と、自動でネット上を巡回してデータを管理・更新する「ロボット型」の二週類がある
    現在の主流は「ロボット型」
  • ネット上には色々な検索エンジンがあるが、 一番利用されているのはYahoo!(ヤフー)、その次がGoogle(グーグル)

と言った内容でした。

今回は、検索エンジンについて、もう少しつっこんだ話をしてみたいと思います。

ロボットって何をするの?

さて前回「ロボット型検索が現在の主流ですよ」という話をしましたが、その「ロボット」とは一体どんなものなんでしょうか?

前号ではロボット型検索のことを、

ロボット型検索エンジンは、ロボットとかクロウラーなどと呼ばれるプログラムが、自動的にインターネット上のページを巡回し、どんどんページの情報をデータベースに追加していくという仕組みです。

という風に説明しました。

間違っても、ロボットがパソコンの前に座って、延々とネットを閲覧して色んなサイトを登録しているわけではありません(笑)。

「ロボット」と言っても、目に見える機械というわけではなく、ネット上を自動で巡回して回る、目に見えないプログラムです。

ロボットは沢山存在し、日々ネット上の様々なサイトを巡回しています。

基本的にロボットは、サイト上のリンクを辿っていくことで新たな巡回先をどんどん増やしていきますので、立ち上げたばかりで、どこからもリンクされていないサイトには、ロボットはなかなか巡回してくれません。

その結果、どこからもリンクされていないサイトは、いつまで経っても検索エンジンで検索してもヒットしません。

とは言え、どこからもリンクされていないサイトを、ロボットに巡回してもらうための方法も、もちろんあります。

ロボットは、各サイトを巡回した後、そのページの内容を分析します。
「何について書かれたページなのか」
「ページ内で重視されている単語は何なのか」
「このページは他のサイトからどれくらい人気を得ているのか」
「どれくらいの頻度で更新されているページなのか」
などなど……。

そうして様々な分析による情報と共に、そのページは検索エンジンのデータベースに登録されます。

データベースに登録された情報を元に、検索エンジンは検索結果を表示します。

その際、ロボットが分析した情報をベースにして、検索結果の表示順が決まってきます。

例えば、サッカーの日本代表を応援する「サイトA」と、同じく「サイトB」の二つがあったとします。

「サッカー 日本代表」などのキーワードで検索した時に、検索結果の上位に表示されるのは、ロボットの分析によって「こっちのサイトの方が『サッカー 日本代表』についての重要なサイトだ」と判断された方のサイトということになります。

SEOって何?

あなたは「SEO」という言葉を聞いたことがありますか?

この言葉は「Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティミゼーション)」の略で、直訳すると「検索エンジン最適化」という意味になります。

では最適化ってなんでしょう?

上で書いたように、検索エンジンでの検索結果の表示順は、ロボットによる分析に大きく左右されます。

つまり、ロボットにとって「このサイトはいいサイトだ」と分析されるようなサイトの作りにすれば、検索結果で上位に表示されやすくなるわけです。

これが「最適化」です。

インターネット上でビジネス・商売をする場合、検索結果の上位に表示されるかどうか、というのは死活問題にもなりますからこの「SEO」のノウハウは非常に重要となります。

ロボット検索が主流となった現在、「SEO」という単語は至る所で目にすることができますね。

SEOスパム

自分のサイトのアクセス数を増やすために、非常に有効な手段となる「SEO」ですが、問題もあります。

過度のSEOは、ある意味で、「ロボットを騙して、良質のサイトのように見せかける」という行為に近づいていくからです。

SEOのノウハウを駆使すると、人間の目から見て、全然内容のない無意味なサイトでも、検索結果表示順決定の仕組みの裏をかいて、上位に表示することも不可能ではないのです。

こういった行為は「SEOスパム」と呼ばれます。
スパム(SPAM)とは?

SEOスパムが蔓延すると、検索エンジンは全然内容のないページばかりを表示してしまい、全く使い物にならなくなってしまいます。

検索エンジンを提供する側も、そうなっては困りますから、SEOスパムを排除するために、検索結果表示順決定の仕組みに色々と手を加えます。

すると、SEOスパムをする側も、それに応じて新たな手段を考える……

というイタチごっこが続いています。

サイトを立ち上げて、情報やサービスを提供する側としては、「できるだけ多くの人に見てもらいたい」「できるだけ多くの人に提供したい」という思いから、過度のSEOに走ってしまいがちです。

しかし、SEOの観点だけに立って、訪問者の立場に立って考えていない、「ロボットに対して宣伝をしている」ようなサイトにだけは、ならないようにしたいですね。

目的は、「訪問者に何か(情報やサービスなど)を提供し、その対価(お金でなくてもお礼や感謝の言葉、知名度など)を得る」ということであって、「検索エンジンで上位に表示される」こと自体が目的になってはいけないと思います。


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