トラックバックとは?
※このエントリーは、メールマガジン「スッキリ解説!パソコン・インターネット」のバックナンバーを編集したものです。
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もしあなたが初心者ではなく、中級者~上級者だとしても、楽しめる、あるいはためになる情報を発信できたらいいな、と考えています。
よろしくお願いします!
さて、前号・前々号と「ブログって何?」というテーマでお話させて頂きました。
詳しい内容は、バックナンバーをご確認下さいね。
今回は、ブログ特有の機能の中で一番有名で、しかもよくわからない機能 「トラックバック」について、スッキリ解説していきたいと思います。
トラックバックってどういう機能?
早速ですが「トラックバック」ってどういう機能なんでしょうか。
「何となくイメージはわかるんだけど、よくわからない……」
なんて人も結構多いのでは?
実は、機能的には非常に簡潔です。
「他人のブログ記事から、自分のブログの記事へ勝手にリンクを貼る機能」
これが、機能面から見たトラックバックです。
たったそれだけなんですが、これはとんでもない機能です。
自分のホームページから相手のホームページへリンクを貼るのは、簡単なことですよね。
逆に、相手のホームページから自分のホームページへリンクを貼るには、 相手のホームページ管理人さんにお願いして「貼ってもらう」以外に、基本的には方法がありませんでした。
「トラックバック」という仕組みは、この常識を覆す機能なんですね。
ここまで読んで、「じゃあ自分のブログのアクセスを増やすためには、 とにかく沢山トラックバックして、 色んなところからリンクを貼ればいいのか!」
と思った人は、ちょっと待って下さいね。
その前に「どうしてそんな仕組みが作られたのか」を考えてみましょう。
トラックバックの目的は?
そもそも、何故「トラックバック」という仕組みが作られたのでしょうか。
それは「ブログ」という媒体と大きく関係があります。
前号でも書いたとおり、もともとブログとは
「日記的な体裁で、ニュース記事や、特定のトピックに対して自分の意見を述べたりしていたもの」
です。
例えばAさんが、自分のブログにとても興味深い記事を書いたとします。
そして、それを読んだ多くの人達が、Aさんの記事に対する感想や意見を、コメントとして書き込みました。
そんな中、Aさんの記事を読んで深く考えさせられたBさんは、Aさんのブログにコメントを書き込むのではなく、 Bさん自身のブログに、自分の記事としてAさんの記事への意見を書きました。
そんな時のためにあるのが「トラックバック」という仕組みです。
「あなたの記事を受けて、こちらのブログでも記事を書きましたよ」
という通知を相手のブログに送るのが、そもそものトラックバックの目的です。
そうして、BさんがAさんのブログにトラックバックを送った結果、 Aさんの記事からBさんの記事に自動的にリンクが貼られました。
Aさんは「ああ、自分の記事を読んでこんなことを書いた人がいるのだな」ということがわかりますし、 その他のブログ読者達は、Aさんの記事の関連情報として、 Bさんの記事へのリンクを辿って、読むことが出来るようになりました。
では逆に、最初にBさんのブログの記事を見た人は?
Bさんの記事は、そもそもAさんの記事の関連記事として書いたものです。
ですから、Bさんは読者のためにも、「Aさんという人のこんな記事を読んで、これを書きましたよ」 ということを自分の記事の中で書くべきですね。
そして、Aさんの記事にリンクを貼っておくべきです。
そうしないと、
Aブログ⇒Bブログ
の流れはトラックバックのおかげで成り立っているのに
Bブログ⇒Aブログ
の流れがない、という読者に不親切な形になっちゃいます。
まとめると、
「相手の記事に対して言及したこととリンクを貼ったことを通知して、自分の記事にリンクを貼ってもらう」
これが、そもそものトラックバックの目的です。
関連ページリンク集としてのトラックバック
トラックバックは、そもそもの「言及・リンク通知」として以外にも、利用されています。
それが「関連ページリンク集としてのトラックバック」の考え方です。
例えば、映画「スターウォーズ」を観た感想を、Aさんがブログに書いたとしましょう。
すると、Aさんのブログの記事に対して、同じように「スターウォーズ」を観てブログに感想を書いた人たちが、 トラックバックを送りました。
その結果、Aさんの記事のトラックバック欄には、「スターウォーズ」の感想ブログへのリンク一覧がずらっと並ぶことになります。
これも、「スターウォーズの感想を読みたい」と考えている読者には、メリットがありますよね。
「相手の記事に言及もリンクもしていないけど、記事内容が関連しているからトラックバックを送る」
というのが、この考え方です。
トラックバックSPAM(迷惑トラックバック)
- 相手の記事に言及もリンクもしていない
- 相手の記事との関連性もない
という状態なのに、トラックバックを送る行為は「トラックバックSPAM(スパム)」 と呼ばれる、非常に迷惑な行為です。
相手の意思とは関係なく、勝手に自分のブログへのリンクを貼ることができるからこそ、 この「トラックバック」という機能は、きっちりモラルを持って使わないといけません。
「言及+リンクの通知こそがトラックバックの機能だ!」と考える人の中には 「関連ページだから」とトラックバックを送る行為も「それはトラックバックSPAMだ!」と見なす人もいます。
トラックバックを送る際には、ある程度慎重に行動しましょう。
もし、あなたに「トラックバックはこうあるべき!」というポリシーが特にないのなら、
- 相手のブログにはどんなトラックバックが送られているか?
というのをよく見て、
- 関連記事ならトラックバックしても良いのか、
- それとも、言及+リンクの通知としてのみトラックバックを送るべきなのか
を、相手によって使い分けることをお勧めします。
ちなみに「沢山のページからリンクを貼られていると検索エンジンで上位に表示されやすいから」
という理由で、トラックバックを色んなブログに送りまくる人がいますが、 今ではトラックバックでのリンクは検索エンジンが無視するようになっていますので、無意味です。
トラックバックの使い方
あなたが誰かのブログを読んで、
「この記事は自分の書いたブログの内容と関連があるな」と思ったり、
「この記事について、自分のブログでじっくり書きたい」と思ったら、
トラックバックを使いましょう。
相手のブログのトラックバック欄に、「このエントリーのトラックバックURL」とか 「この記事へのトラックバックURL」等の表記があると思います。
ない場合は、そのブログはトラックバックを受け付けていませんので、 トラックバックを送るのは諦めましょう。
ある場合、そこに書かれたURL(アドレス)をコピーして、自分のブログの新規投稿画面で、 「トラックバック先URL」等と書かれた箇所に貼り付けて下さい。
後は、いつものように記事を書いて更新するだけです。
ブログは非常に広がりのあるツールです。
もしあなたがまだブログを開設していないのなら、これを機会に一度挑戦してみませんか?
こちらで無料のブログサービスをいくつか紹介していますので、一度見てみて下さいね。
⇒ ブログサービスの紹介
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